沖縄県は、終戦後、保健医療従事者の不足、風土病のまん延、感染症の拡大、不充分な栄養状況など保健医療をめぐる環境が厳しいな か、県民一体の各種保健医療対策の推進により、罹患者数・死亡者数の減少、県民の健康の保持増進などに効果をあげ、その結果、県民 の平均寿命は全国上位を占めるほか、100 歳以上の長寿者の割合も全国1位を占めてきた。しかしながら、近年、栄養バランスの偏り、 身体活動の減少、ストレスの増加などにより、働き盛り世代の生活習慣病の増加などが全国的な問題となっており、本県においても、男 女とも働き盛り世代の死亡率、成人肥満者の割合などが日本一高く、また、健康診断の受診率の低さが指摘されており、健康的な生活習 慣の維持・増進が課題となっている。本講義では,本邦および沖縄県の健康課題や、実践すべき習慣、生活習慣病などの知識、本邦およ び沖縄県の取組などを理解し、地域社会に能動的に貢献する姿勢をつちかいます。

初回の講義から遠隔講義になりますが、今まさに新型コロナ対策が世界、日本、沖縄県にとって重大な健康課題です。
まず最初の3回の講義を通じて受講生の皆さんがどう対応すればいいのか学んでいきましょう。